不登校などで学校にあまり行っていない、行けなかったという人でも大学を卒業し、就職している人がたくさんいます。
放送大学を卒業するということも選択肢の1つです。

放送大学とは正規の大学であり、テレビやラジオでの放送により学習するシステムです。
15歳以上の人ならば無試験で入学できて1科目から学ぶことができます。
4年での大学卒業を目指す全科履修生、1年間学ぶ選科履修生、1科目だけ学ぶ科目履修生があります。
ただし、4年での大学卒業を目指す場合には大学入学資格が必要となります。
全科履修生として124単位を取れば学士の資格を得られます。
費用は4年間で704,000円と格安な料金です。

学習は録画・録音すればいつでも自分のペースで勉強することができます。
また、学習センターなどでCDやDVDを借りて視聴することも可能です。
授業は番組を視聴するものと面接授業(スクーリング)があります。
放送大学を卒業するためには、この面接授業も必要単位取得しなければなりません。

全科履修生となるための大学入学資格の1つである高等学校卒業程度認定試験(高認)合格などを得るための方法には家庭教師や塾などで勉強する方法があります。
家庭教師についてマンツーマンでしっかり学ぶ習慣をつけて、放送大学入学後も自己管理を行い、学習を進めていくことも進路の選択の1つです。

不登校であっても学校の選択肢は多くあります。
自分にあった学習方法が見つかることで、生き生きとした生活を行える可能性を子ども達は持っています。

学校での勉強や人間関係の不適応になる原因の1つに発達障害が隠れている場合があります。
発達障害によって人とうまく関われなかったり勉強が理解できないため、いじめにあったり学校生活にうまく溶け込めず不登校となる場合があるのです。
不登校など学校への不適応により、医療機関で診察を受けて初めて発達障害がわかる場合もあります。
発達障害には、学習障害（LD）・注意欠陥／多動性障害（ADHD）・アスペルガー症候群・高機能自閉症などがあります。
LDは知的障害はなく、読む・書く・計算するなど特定のものにおいて習得や使用が難しいなどが起こる状態を指します。
発達障害は脳機能の障害であって、決して親の育て方が悪かったから起こるものではありません。
知的障害が伴わないため、普通学級に在籍することが多く、障害に気付かない場合があります。
このような子どもへの対応を間違えると本人にとって学校生活が苦痛となってしまいます。
しかし、発達障害があるから不登校になる、という訳ではありません。
まわりがサポートすることによって楽しく登校して勉強している子どももたくさんいるのです。

このような発達障害を持つ不登校児童・生徒の指導を専門とする家庭教師を派遣してくれる会社もあります。
児童・生徒の状態に合わせた指導や相談にのってくれる家庭教師を選ぶと良いでしょう。
家庭教師だけでなく、合わせて個別指導、インターネット学習などを行っているところもあります。
子どもの状態に合い、子どもの個性を伸ばせるところを選んでください。

2009年、東京都板橋区での調査で生活保護世帯の中学生の不登校は、生活保護や就学援助を受けていない世帯の中学生の不登校よりも4.8倍発生率が高いという結果が出たと公表しました。
このため、生活保護世帯の不登校の小中学生に、学習ボランティア派遣費用年64,000円を助成することを決めました。

低所得により生活に余裕がない家庭環境となり、両親の不和などによって不登校の原因となることがあるのです。
現在の日本では高卒が一般的になっていることから、高校卒業の資格がないと就職も難しいという現状があります。
貧困から不登校となり、学校に行けないことから就職も難しくなり、子どももまた貧困になってしまうという負の連鎖を止める必要があります。

世界的な不況により、生活保護世帯は増えています。
また、保険料未納のため保険証のない、いわゆる無保険の子どもが増加、また教育費が支払えないため、高校を中退する子どもも増加しており、子どもの貧困として問題となっています。
保険証がないことから病気になってもなかなか病院にいかない、歯の治療をしないために歯がぼろぼろになってしまっている子どもがいます。
高校を中退しても就職口がなく、貧困に陥ってしまう子どもも不況の中、多くなっています。
塾や家庭教師などにお金を使う余裕がないため、格差社会が子どもの教育にも影響を与えて学力格差が広がっています。
このように家庭教師を頼んで大学を目指すという余裕のない家庭も多く、貧困が子どもたちの可能性を奪っているのです。

2007年に開学したインターネット大学であるサイバー大学には、IT総合学部と世界遺産学部があります。
学生の種類は、正科生、科目等履修生、特修生があり、正科生は4年～12年の間に卒業を目指します。
入学には試験はなく、書類選考による入学となります。
科目等履修生は好きな科目を選んで受講する人で、高校卒業など大学入学資格を得ていることが条件です。
特修生は15歳以上の中学卒業した人が条件で、後日正科生となった場合に受講した科目の単位が認められます。

2004年に日本で始めて、e-ラーニングによって学位や国家資格取得ができる通信制大学として開校した八洲学園大学にも、正科生、科目等履修生、特修生があります。
特修生は、大学が指定する20単位中16単位を取得し、入学希望する4月1日時点で18歳以上ならば所定手続きにより正科生となることができます。

このように自宅でインターネットを使って学習し大学卒業できる進路が選択肢の1つとして存在します。
不登校などで外出が難しい人や、育児中の主婦、社会人など様々な人が学ぶことができる学習方法です。
高校卒業資格がなくても入学することも可能です。

大学卒業資格を得て大学入学を目指すためには、家庭教師などの利用も考えられます。
不登校や引きこもりなどの相談に応じるなどの体制がある専門の家庭教師派遣もあります。
様々な選択肢の中から自分にあった進路を見つけて学習していくことが大切です。

不登校となる原因の中に、うつ病が隠れている場合があります。
うつ病はストレスなどが原因で起こる病気ですが、大人だけでなく子どもがなる場合もあります。
入学や就職、昇進、子どもの結婚、転勤、引越しなどが引き金となって起こることが多い病気です。

うつ病には様々な症状がありますが、最初は身体的な症状が表れることが多いです。
疲労感、頭痛、早朝に目が覚める・夜眠れないなどの睡眠障害などの症状があります。
精神症状としては、気分が沈みこんだり、思考力・判断力が低下するなどの症状があり、仕事や家事ができなくなるなど生活に支障をきたすようになります。

子どもがなる若年性うつ病は、直接の原因がわかりにくいことが多いのですが、薬が良く効く病気です。
病気が治れば、不登校の状態から抜け出して学校に行くことができる可能性がでてきます。
子どもの状態をよく観察して、必要であれば心療内科などを受診して病気を治すことも必要です。
不登校もうつ病も無理やり学校や職場に行かせるのはよくありません。
休養を取るのも治療の一環です。
病気が原因だとわかれば、じっくりと時間をかけて回復して、自分から学校に行こうという意欲を周りが待つことも必要です。

学校に行けない期間の勉強を心配して、家庭教師に頼んで勉強を行う人も多くいます。
不登校専門の家庭教師も多くいますので、そのような家庭教師に頼んで学習を行うことも良いでしょう。
自信を持って学校に行くことができるようになると、学校は楽しい場となるはずです。